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代表者プロフィール

代表 吉本俊宏
1964年 神戸生まれ
1983年 神戸の六甲学院高校を卒業。
1988年 一橋大学商学部卒業 金融論専攻。
在学中に米国アーカンソー州立大学に留学
1988年 株)三菱東京UFJ銀行入社後、約10年にわたり社内基幹システムの企画、設計、開発を担当。ホストからオープン系、インフラからアプリケーションまで、幅広い経験を積む。
1997年 株)野村総合研究所に転職し、システムコンサルティング本部にて上級ITコンサルタントとして、数多くの国内大企業のシステムコンサルティングを担当。
主要なコンサルティングテーマは、システム戦略立案支援、IT技術評価、システム組織戦略立案支援、等。
野村総合研究所時代に、「アイワイバンク銀行(現、セブン銀行)」の設立を企画推進し、2001年より同社に出向。インターネット戦略の企画立案と、ネットバンキングシステムの構築を担当。
2002年 中小企業IT振興会(現、株式会社WEBマーケティング総合研究所)を設立。インターネットを活用した中小企業のIT化支援を目指し、「ブログdeホームページ」他サービスを提供中。
2013年  新しいホームページ作成サービス、あきばれホームページをリリース。

社)日本証券アナリスト協会検定会員
財)日本情報処理開発協会
       システムアナリスト
       アプリケーションエンジニア
       テクニカルエンジニア

ごあいさつ

「銀行や野村総研のエリートだった人が、何故わざわざ独立して、中小企業むけサービスを手がけることにしたんですか?」

これが、会員さんに聞かれる最も多い質問です。

私は大学を卒業後、三菱東京UFJ銀行に入行し、約10年間システムの企画・設計を担当しました。 当時は日立さん、富士通さん、IBMさん、 あるいはCSKさんといった国内を代表するITベンダーと共に、プロジェクトの リーダーとして何十億円ものシステム開発を指揮していました。

proflie01.jpg その後「野村総合研究所」に転職し、銀行時代の経験をもとに大企業向けのシステム コンサルティングを担当しました。都市銀行さんやセブンイレブン さんといった大企業に対して、システムに関する様々なコンサルティングを行っておりました。

また野村総研時代は、戦後初の異業種銀行「アイワイバンク銀行( 現、セブン銀行)の設立プロジェクトも手がけました。セブンイレブンと イトーヨーカ堂に1万台以上のATMを設置し、日本中の銀行と提携する という壮大な計画だったのですが、このプロジェクトの中心メンバーとして銀行の立ち上げと システムの整備に力を尽くしました。

こんな風に大変やりがいのある「大きい仕事」を担当させてもらっていたのですが、野村総合 研究所で働きながら感じたのが、「お客さんのビジ ネスに貢献するシステムの重要性」でした。

野村総合研究所は、セブンイレブンや野村證券といった有名企業のシステムの開発や運用を担 当していますが、単に「作れと言われたシステムを作る」のではなく、「顧客企業の ビジネスに貢献するために、システムをどう活用すればよいか」を一生懸命に考え ています。システムという商品を作って終わり、ということではなく、システム開発の結果お 客さんのビジネスが拡大し、それが次のシステム開発の依頼につながるという、「顧 客企業と共に発展する」というシステム作りを心がけていたのです。

大企業と中小企業の違い

そもそも大企業は、ITに関して非常に恵まれています。大企業は、システム 部門企画部門にITに詳しい優秀なスタッフがたくさんいますから、 大企業の経営者はITに関してほとんど苦労することはありません。しかしながら、 人材に乏しい中小企業の経営者の場合そうはいきません。社内にITに詳しい 部下がいない訳ですから、経営者みずから「自社のビジネスにシステムどう 活用していくか」を考えなければいけないのです。豊富な参謀を抱える大企業の経営者と異なり 、中小企業の社長さんは、たった一人で「IT」というブラックボックスに取り組まねばならないのです。

 

seven_ginko.jpg また大企業に対しては、ITベンダーも社内の「エース級の人材」を貼り付けます。 彼らエースは「最新のITテクノロジー」を活用して、クライアントである大企業のビジネスを発展させるために 様々な提案・サポートを行います。

しかし、中小企業の場合はどうでしょう。身近に「頼りになる優秀なITベンダー」がいる 企業はほとんどいません。大企業の相手をしている「エース級の技術者」とは異なり、 ITのスキルもビジネスの理解もない、「二軍クラス」のベンダーを 相手にするしかないのが中小企業の現実なのです。

 

こうして大企業は「優秀な社内スタッフ」と「エース級の 外部ベンダー」によってIT活用が進むのに対し、多くの中小企業では、 社長さんが「たった一人」で孤軍奮闘する という図式となってしまうのです。

野村総研時代にこうした問題意識を持った私は、中小企業のIT活用をサポート したいと考え独立を決意しました。野村総合研究所がセブンイレブンや野村證券に 提供しているような「クライアント企業のビジネスに貢献できるITサービス」 を、中小企業むけに提供したいと考えたのです。

ツール売り切り文化のIT業界

さて、IT業界は一部の例外を除き、「ツールを売り切る」ことでビジネスが成り立っています。

Windows、ワープロソフト、レンタルサーバー、データベース、経理ソフト、等々、様々な 「ツール」が提供されていますが、多くのIT企業はこうした「ツール」の販売に関しては非常に熱心です。

しかしながら、こうした「ツール」の「使い方」についてはほと んど関心がありません。「ツールを使って、どうやってビジネス を発展させていくのかという、本当にお客さんが必要としている部分については、 ほとんど興味がないのです。「ツールは提供するけど、ツールの使い方は自分で考えて下さいね。 」というのがIT業界のスタンスなのです。

大企業の場合は別にこれでも構いません。社内の優秀なスタッフが「ITをどう使えばいいか」を 経営者の代わりに考えてくれます。またITベンダーも大企業に対しては、「このツールをこう 使えばいいんですよ」という提案を積極的にしてくれます。

でも中小企業の場合はそうはいきません。大企業と違って、中小企業の社長さんは、外部のベンダー や優秀な社内のITスタッフの協力は期待できません。数多くのソフトやITサービスといった ツールの中から、自社に最適なツールを 自分自身で選ばなければいけないのです。そしてその「ツール」を自社でどのように使いこなせば いいのかを、社長さん自ら考えなければいけないのです。

ツール提供+活用方法のアドバイス

私は、こうした悩みを抱える中小企業の皆さんに対して、単にITという「ツールの提供」 に留まるのではなく、そのツールを自社のビジネスにどう活用していけばいいかという 「ツールの使い方」のアドバイスにも踏み込みたいと思いました。

ホームページやブログ、電子メールといった「ツール」をどんな風に使いこなせばいいのか、 そこの「アドバイス」の部分にまで踏み込んでサービスを提供したいと考えたのです。 銀行時代や野村総研時代に叩き込まれた「最新のITをビジネスで活用する ノウハウ」を、今度は中小企業さんにお伝えしたいと思ったのです。

そのため、一般的なITベンダーとは異なり、「サポート」 部分に力を入れたいと考えました。サービスをお申し込み頂いた会員さまに対して、 「マニュアルを渡しておしまい」ではなく、専門スタッフによる電話サポート、 SEOやマーケティングのコンサルティング、私のノウハウを満載した情報誌の送付セミナーの開催、ホームページや電子メールによる各種の情報提供、 等々、我々が提供するITツールの「使い方」に関する教育・啓蒙活動に力を入れたいと考えたのです。

「レンタルサーバーをお申し込み頂きありがとうございました。あとは頑張って下さいね」 というスタンスではなく、「レンタルサーバーをお申し込み頂きありがとうございました。 これから一生懸命にサポートさせて頂きますので、ぜひホームページを活用して御社のビジネス を拡大して行って下さいね。」というスタンスでお客さんにサービスを提供したいと考えたのです。

お客さんの立場に立った、「日本で一番親切な ITサービス企業」を目指そうと決意したのです。

実際に独立してみると

こんな風に考えて、2002年に新しく会社を興しました。中小企業さんのビジネスに貢献したいという夢 と希望を胸に、意気揚々と船出したのです。

がしかし、世の中そう甘くはありませんでした。

 

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日本で一番親切なITサポート」を目指すためには、当然「サポートスタッフ」を 充実させなければいけません。スタッフの育成には時間がかかりますから、お客さんに実際にサービス を提供する前に、人材を採用して教育する必要があります。サポートできるレベルにまでスタッフを採 用・育成するためのコストが、かなり経営を圧迫しました。

 

またサービスを提供するために、最初に2千万円くらい投資して、各種のサーバーやソフトウェアを用 意しました。今にして思えば、2千万円と言えば大金ですが、大企業時代は20億円くらいのシステム を担当していましたので、2千万の投資にそれほどのリスクがあるとは思わなかったのです。

もちろんこうした費用がかかっても、お客さんを多数獲得できれば問題ありません。しかし当時の私は 、所詮「サラリーマン」でした。「商売」というものが全然分かっていない、大企 業出身の甘っちょろいボンボン経営者だったのです。

野村総研時代は、「3ヶ月で○千万円」というようなコンサルティングを販売していましたから、それな りの営業スキルは身につけている「つもり」でした。しかし独立後に提供したサービスは、高くても毎 月「1万円」のサービスでした。独立前に「○千万円」のサービスを営業していたと しても、毎月「1万円」のサービスでは販売の方法が全く違うのです。

でもそこがサラリーマンの悲しさ。「まあ何とかなるさ」という甘い見通しのまま独立してしまった訳 で、独立後2年間は試行錯誤の連続でした。「お客さんの欲している商品」を見抜いて、それを「どのよ うに販売していくか」と言った点を、本当の意味で分からないまま独立してしまった訳ですから、なか なかお客さんが取れないのも道理でした。

当然、借金は雪だるまのように増えていき、月末になると資金繰りで走り回る日 々が続きました。スタッフの給料はきちんと支払っていたものの、私の給料までは資金が回らず、役 員報酬が何ヶ月もゼロの状況が続きました。お金がないので昼食はずっと190円の素うどんで過ご していたこともありました。

と言っても、開業直後の会社には銀行はお金を貸してくれませんから、資金ショート分は個人で借り るしかありません。独立時に用意した資金が底をつき、スタッフの人件費やシステムの利用料で雪だ るまのように赤字が膨らんで行きました。最悪期には私の個人的な負債が3,000万円を超えてしまい 、消費者金融に手を出す寸前の状態だったこともあります。

そんな追い込まれた状況の中、近くの公園から周りの大きなビルを見上げて、大企業に勤めてい た頃を懐かしく思い出したことも、一度や二度ではありませんでした。

この経験を糧に

こうした「地べたをはいずる」ような苦労を2年ほど続けた後、会員さんの数が損益分岐点を超えて、ようやく最悪期を脱することができました。そして今では、総会員数が1万7千名を超える、国内最大規模の「中小企業むけITサービス企業」へと成長することができたのです。

 

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でも私は、あの頃のことを決して忘れません。銀行員時代には体験することのできなかった「資金繰りの恐怖」を実際に体験してみて、初めて中小企業経営者の気持ちが分かったと思うからです。

大企業時代は単なる想像に過ぎなかった、中小企業経営者の「明日が見えない生活」を体験してみて、初めて中小企業の経営者の皆さまに「本当に役立つITサポートが提供できるようになった」と思うからです。

 

今後は、「大企業時代に身につけたITノウハウ」に、自分自身が体験した「明日が見えない日々を抜け出した経験」を加味して、中小企業の経営者に役立つITサービスを提供して行きたいと思います。

 

まだまだ力不足で、我々が本当にやりたいことの1%も出来ていません。

でも少しずつでも前に進んで行きたいと思います。中小企業の経営者の皆さまのお役に立てる、 「日本で一番親切なITサービス企業」を目指して、これからも努力を続け ていきたいと思いますので、どうぞこれからも変わらぬご支援のほどお願い致します。

WEBマーケティング総合研究所代表    
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